ダッチハーバー (Dutch Harbor) は、アメリカ合衆国アラスカ州ウナラスカのアマクナック島にある港湾地区で、オランダ船が最初に入航した事から「オランダ人の港」を意味する名前がつけられたそうです。

写真1:ダッチハーバー中心街
歴史的には、最初の入港はオランダ船とのことですが、それ以降はロシア領でした。1867年にアメリカがアラスカを購入し、ラッコ等の毛皮の取引や捕鯨基地として発展してきました。第二次世界大戦中はアメリカ軍の北方作戦の中心基地として、その後の冷戦期にはソ連と対峙する前線として機能したそうです。規模は小さいですが、大戦の歴史資料館もあります。

写真2:ダッチハーバーの景色
産業としては漁業基地として栄えており、空港付近にスーパーマーケットや漁具店、ホテルやパブなどがあるため、アリューシャン列島における観光拠点にもなっています。日本からの北極海域調査の中継地としても長年利用されており、乗船者の交代や、長期乗船生活の合間の数少ない陸での息抜きが行われています。
アラスカに生息するハクトウワシも幹線道路の街頭で出会うことが出来ます。

写真3:道路脇の街頭に佇むハクトウワシ
2023年9-10月にかけて行われた調査では、予想より氷が大陸側へ張り出していたため、当初予定の航路や調査地点を大幅に変更する必要がありましたが、北極海域ではとくに予定通りに調査が進まないのが当たり前のようです。しかし、50地点を超える調査地点での海水試料や底泥試料の採取、長期係留する計測機器の回収・設置、改良型ドローンによる大気観測、などなど、概ね天気に恵まれた中で今回の調査も無事に終了しました。
航海中の様子を記したブログは「Arcs II 北極域研究加速プロジェクト」の公式HPからご覧いただけます(https://www.nipr.ac.jp/arcs2/message/2023-09-05-1/)。
気候変動の影響を大きく受ける極域の調査は、現状を知るだけでなく、将来を予測する上でも非常に重要です。当社はこれまで北極のみならず、南極でも乗組員として調査航海の支援をしてまいりました。今後も提供する計測技術や製品の向上を通して、今後も当ブログのテーマである「海を知る」「地球を知る」活動を広げてまいります

写真4:氷縁の流氷群

写真5:北極海域にかかる虹

写真6:雲の切れ間に広がる夕日
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