「海を知る」「地球を知る」ブログ

海と地球の科学技術コンサルタント

2022.08.04

熱海沖でのマルチビーム音響測深調査

 3月8日のブログでもご紹介しましたが、当社ではマルチビーム音響測深装置を導入しました。現在、習熟調査を進めており、その一つとして、熱海沖のダイビングスポットとなっている沈船ポイントを調査しました。
 調査に使用した船舶は水中ドローン観察でもご協力いただいた株式会社未来創造部さんにお願いしました。当日は風が強かったですが、晴れ間も見え、まずまずの調査日和となりました。

熱海沖の沈船ポイント

 熱海港を出港して数分で沈船ポイントに到着。沈船周辺を繰り返し航走し、音響測深データを取得していきます。繰り返し航走することにより海底の地形情報を収集していきます。

マルチビーム音響測深データの収録

 数時間の測深データを持ち帰り、いくつものパラメータを調整することにより、沈船ポイントを描画することができました。水深約30 mに横たわる2つに折れた船体を確認することができます。

沈船ポイントの音響測深図

沈船ポイントの立体海底地形マッピング

 当社が所有するマルチビーム音響測深装置は水深500 m以浅がターゲットとなります。今後も浅海域や深場など様々な条件でデータを収集し、音響測深技術の向上を目指します。