計測および化学分析

国内外の海洋調査船や陸上の研究所において調査研究に携わり、計測や分析技術を培ってまいりました。それらを活かして、高精度な海洋地球科学分野の計測や化学分析を実施いたします。

様々な研究分野に関する計測、化学分析等を承ります。

海水、地下水、温泉水、沈降粒子、堆積物、間隙水および岩石試料について、ご要望に応じた様々な計測や化学分析などを実施いたします。

このサービスで得られること

計測および化学分析に関するコンサルティング

経験豊富な技術者が、試料の状態や数量、目的、計測・分析項目などの情報から、ご要望に応じた適切な前処理や分析方法をご提案するなど、試料の計測・化学分析にかかわるご相談に丁寧にお応えいたします。

船上および陸上での計測・化学分析

必要な消耗品や計測・分析機材ならびに理化学機器などを選定し、船上での試料処理から計測・分析を実施いたします。また、船上では困難な、精密な計測・分析項目については、陸上にて対応いたします。

計測・分析データ

試料の測定データとともに、測定状況を示す標準試料の測定結果なども併せて提供いたします。ご指定の標準試料などの測定にも対応いたします。

サービス概要

  • 海水、地下水等の液体試料

    海水、地下水等の液体試料

    船上および陸上において、様々な計測・分析項目に対応

    以下の計測、分析項目に対応いたします。
    ・海水のpH、アルカリ度、全炭酸、溶存酸素、塩分、栄養塩、植物プランクトン色素
    ・間隙水のpH、アルカリ度、陽イオン、陰イオン、微量元素
    ・温泉水、地下水のリチウム同位体比、ホウ素同位体比、微量元素

  • 堆積物、岩石、沈降粒子などの固体試料

    「ちきゅう」 協力:JAMSTEC

    堆積物、岩石、沈降粒子などの固体試料

    船上ならびに陸上において、様々な計測・分析項目に対応

    以下の計測・分析項目を実施いたします。
    ・間隙水のpH、アルカリ度、陰イオン
    ・X線CTスキャナー、マルチセンサーコアロガーによる非破壊計測
    ・薄片製作や試料の写真撮影
    ・密度測定や分光測色などの物性計測
    ・生物起源ケイ素測定
    ・元素・鉱物組成分析(XRD、XRF、ICP-OES、ICP-MS等)
    ・同位体比測定(鉛、ストロンチウム、ネオジム、酸素、炭素、窒素)
    ・微化石分析(有孔虫、放散虫、珪藻、石灰質ナノ化石、花粉)
    ・粒度分析、火山灰・重鉱物分析

関連製品

  • コア保管ケース

    ピストンコアラーなどで採取した試料を半割した状態で保管するケースです。柱状堆積物の直径によって、大小2種類の保管ケースを販売しております。

  • 柱状採泥器

    海底表層の堆積物を乱すことなく採取するための採泥器です。主にROVで採取することを目的に設計しておりますが、浅い沿岸域では潜水による採取も可能です。

  • 北里式押出器

    柱状採泥器で採取した堆積物試料を立てた状態のまま、5㎜~数10㎝単位で切断(輪切り)するための道具です。ヘッド部分はご要望の直径で製作可能ですので、お手持ちの採泥器に合わせた製作も可能です。

ソリューション

海底資源

メタンハイドレート調査

メタンハイドレートは都市ガスの主成分であるメタン(天然ガス)が高圧・低温下で水分子に閉じ込められた状態であり、日本の周辺海域の海底下に存在していることが報告されています。
当社は採取から適切な試料処理、物性計測、化学分析ならびに陸上での保管・管理に関わるサービスを提供いたします。

海底資源

海底鉱物資源

深海底に存在するマンガン団塊は、直径が2~10cm程度の球形をした鉱物で、米国ハワイ沖やインド洋などの水深4,000m~6,000mの海底の堆積物に半埋没した状態で分布しています。コバルトリッチクラストは北西太平洋域に点在する海山の水深約1,000m~2,500mの山頂部から斜面にかけての岩石に厚さ5~20㎝程度で覆ったような形状で分布しています。
これらは古くから海底鉱物資源として注目されてきました。近年、日本の排他的経済水域内にある深海の泥質堆積物に高濃度のレアアースが含まれることが注目され、新しい鉱物資源としての可能性が報告されています。
当社は国内外の様々な船舶で海底地形、採泥、掘削調査に関わってきており、これらの採取から適切な試料処理、物性計測、化学分析ならびに陸上での保管・管理に係わるサービスを提供いたします。

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