ブルーカーボンへの取り組み

ブルーカーボンとは、2009年に国連環境計画(UNEP)によって命名された「藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた炭素」のことです。ブルーカーボンを取り込む海洋生態系には海草・海藻藻場などがあり、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれます。大気中の二酸化炭素が光合成によって浅海域に生息するブルーカーボン生態系に取り込まれ、脱炭素社会における新しい二酸化炭素吸収源として注目されています。
当社は、身近にある海の環境を守ることも重要と考え、これまでの海洋調査の経験を活かし、地域の方々に寄り添ったサービスを提供いたします。

ソリューションの特長

藻場の観察や藻場再生にかかわる業務を積極的に支援いたします。

ドローンやASV、音響測深器を用いた藻場の広域調査

小型のドローン(無人航空機)を用いて、広範囲での藻場の分布状況を調査します。また、マルチビーム音響測深器を用いて、空撮では確認できない海中での分布状況や海底地形の調査を行います。調査結果は、取得した映像や画像を編集し提供いたします。

水中ドローンや水中用タイムラプスカメラを用いた藻場の詳細調査

藻場の様子や磯焼けの原因となる食害生物の分布など、水中の様子を詳細に確認することができます。また、水中用タイムラプスカメラを用いて藻場の長期モニタリングが可能です。

藻場の環境調査
とモニタリング

水温や流向・流速といった藻場の環境や塩分、栄養塩などの水質を、年間を通じてモニタリングします。また、広範囲にわたる藻場の観察にはASVを使用することで、繰り返し同じ場所の海底面を定期的に映像や画像で観察することが可能になり、藻場の生育状況や磯焼けの原因の一つであるウニの分布状況の確認が可能です。

提供できる成果物

空中および水中調査から得られる藻場マップ

ドローンやマルチビーム音響測深装置を用いて、広範囲の藻場の分布や海底地形図といったマップデータを提供いたします。

藻場の現状を撮影した映像・画像

ブルーカーボン生態系の一種であるアマモなどの海草や、アラメ、カジメ等の海藻類、磯焼けの要因の一つであるウニの分布状況などについて、ASVや水中ドローン等を用いて画像や映像を撮影し、それらの分布状況、生育状況などが確認できるデータを提供いたします。

観測で得られたデータ

当該海域における気象・海象調査や塩分、栄養塩などの水質分析を行います。各種調査・分析の取得データについて、ご要望に応じた処理方法を適用し、品質を管理したデータセットを提供いたします。

藻場のモニタリング映像・画像

ブルーカーボン生態系の一種であるアマモなどの海草やワカメやノリなどの海藻について、その生長記録や食害の状況をASVや水中ドローン、水中用タイムラプスカメラで撮影し、それらの画像や映像データを提供いたします。

ブルーカーボン 環境モニタリング

藻場や藻類養殖現場の環境情報を提供いたします。

地球温暖化といった海洋環境の変化による藻場や藻類養殖現場への影響が懸念されています。日々刻々と変化する水温、塩分、潮流(流向流速)といった海洋環境について、長期間にわたり正確にモニタリングすることが重要とされています。小型の係留ブイ、水中用タイムラプスカメラ、水中ドローン、ASVといった調査機器を目的に合わせた組合せで使用することにより、藻場再生や藻類養殖に必要な環境情報を多面的に取得し、その情報をリアルタイムで閲覧できるサービスなどを提案いたします。また、ブルーカーボン量算定に必要な藻場の調査サービスを提供いたします。

ブルーカーボン 磯焼け調査

磯焼けの一因といわれるウニの分布状況を提供いたします。

ブルカーボン生態系は、その消失率が熱帯雨林の4倍以上に達すると試算され、減少を食い止める対策を講じなかった場合、今後20年のうちに失われてしまうとされています。消失現象の一つである磯焼けに対して、その一要因とされるウニの分布状況を調査し提供することで、駆除作業の効率化に寄与します。

藻場調査、磯焼け実態把握に関するコンサルティング

カーボンニュートラルの実現は、再生可能エネルギーの利用による二酸化炭素などの排出量を減らすだけでなく、藻場・浅場等の海洋生態系によるその吸収量を増やすことも重要です。また、磯焼けなどによる藻場の減少は水産業にも多大な影響を与えており、持続可能な海洋資源の開発に藻場の保全は重要な課題となっています。
長年にわたる海洋調査の経験を基に、磯焼けの実態把握や藻場再生などブルーカーボンに関する様々な課題やご要望にお答えいたします。また、使用される観測機器やそれらメンテナンスに関するご相談も随時承ります。

あてはまる業種

  • 官公庁・自治体 官公庁・自治体
  • 漁業 漁業

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