「海を知る」「地球を知る」ブログ

海と地球の科学技術コンサルタント

2022.06.30

海底3Dモデル

 当社では保有している水中ドローンを用いて港湾内の岸壁や海底または沿岸のカジメなどの海藻類、磯焼けの状況などの観察業務を行っています。今回は水中ドローンで撮影したカジメ移植の映像から3Dモデルを作成しましたのでご紹介致します。

カジメ移植の海底3Dモデル

 水中ドローンを使用することで広範囲に水中構造物や海底を観察することができますが、広範囲に撮影した映像から3Dモデルを作成することで、海中の状況をより面的にかつ詳細に把握することができます。さらに、3Dモデルからは選択範囲の面積や体積も計測可能です。例えば、全体の3Dモデルから今回移植したカジメのみを抽出し、ソフトウェアで処理しながら体積や面積の計測が可能です。

カジメ移植の範囲を抽出

 今後はこの技術を広範囲の海底マッピングや経年変化などのモニタリング、水産資源の分布把握、水中構造物把握へ活用していきます。