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2022.10.20

第22回東京湾シンポジウムで発表!海藻養殖現場でタイムラプスカメラが見た食害

 国土交通省国土技術政策総合研究所様が主催された「第22回東京湾シンポジウム」は、過去10年の東京湾の環境や生物の様子を見て、少し変だなと感じる事象や変わった点について情報を集約・整理・共有するワークショップ的な会にするという大会趣旨のもと、2022年10月13日に横浜大さん橋ホールで開催されました。当社は、ノリ・ワカメ養殖場やアマモ植栽先に水中用タイムラプスカメラ(MW-UWC-01)を設置して観察を行った結果を発表しました。(本シンポジウムのHPはこちら

 水中用タイムラプスカメラ(MW-UWC-01)は当社で設計した省電力回路を使用しており、海中に設置後1分間隔で1ヶ月強、10分間隔で1年間、継続して画像の撮影が可能です。撮影したタイムラプス画像を用いて、連続的なタイムラプス動画の編集が可能です。
 ワカメ・のり養殖場の観察は、2020年12月~2021年3月に長井町漁業協同組合様、横須賀市東部漁業協同組合走水大津支所、静岡県田子の浦漁業協同組合様のご協力により、ノリやワカメの幼芽を取り付ける養殖ロープにカメラを取り付け連続撮影しました。各養殖場では、アイゴやクロダイ、ボラが養殖しているワカメやノリを摂食している様子を水中用タイムラプスカメラでとらえており、それらの結果を発表させていただきました。
 また、神奈川県立海洋科学高等学校で育てたアマモ苗を横須賀市佐島沖に移植した2022年6月18日から水中用タイムラプスカメラでその後を観察したところ、2022年6月20日まで存在していたアマモが、翌21日にはアイゴの摂食により根本のみが残った状態となった結果をご紹介いたしました。
 本シンポジウムで使用した発表資料は以下の通りです。
 ・水中用タイムラプスカメラを用いたノリ・ワカメ養殖場における食害観察

シンポジウムでの発表の様子

 当社は当該カメラや水中ドローンを使用した水中カメラ撮影の業務を承っております。ご興味やご相談がおありでしたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。