「海を知る」「地球を知る」ブログ

海と地球の科学技術コンサルタント

2022.08.31

底質調査機器シリーズ(その2):柱状採泥器

 今回は柱状採泥器(MW-MCS)をご紹介いたします。本製品は、海底や湖底の表層堆積物を攪乱の少ない状態で採取することができる採泥器です。例えば、ROVに搭載し、マニピュレーターで本採泥器を海底や湖底の堆積物に貫入させて採泥します。浅い沿岸域や湖沼においては、潜水や手の届く深さであれば、本採泥器を人間の手で直接堆積物表層に貫入させて堆積物を採取します。本製品の最大の特長は、貫入させた本採泥器を堆積物から引き抜く際に、採泥管に入った堆積物をそのものの重さで落下させない工夫を施しており、安定した堆積物採取が可能です。当社ソリューションページの「メタンハイドレート調査」に掲載の「底質調査」や「底質分析」で堆積物採取前後の柱状採泥器の画像を使用しておりますので、併せてご覧ください。
 柱状採泥器の標準仕様は以下の通りです。2022年度から採泥管の内径サイズを2種類から選択できるようになりました。採泥管の内径サイズによって、採泥管ヘッドのサイズも異なります。

表 柱状採泥器の標準仕様
仕様
全長(採泥管500mm仕様) およそ670mm
重量(空中) 標準仕様 約1㎏
採泥管ヘッド ヘッド本体:POM、グリップ:ウレタン
採泥管寸法(内径70mm) 内径70mm×500mm、材質 アクリル
(内径54mm) 内径54mm×500mm、材質 アクリル
採泥管ホルダー 長さ 250mm
オプション 採泥管への穴開け加工
その他 その他 採泥管、採泥管ホルダ―の長さはご要望に応じて変更可能。

左:2種類の柱状採泥器 右:2種類の採泥管のサイズ

上:採泥管先端のテーパー加工 下:オプションの穴開け加工の例

 採取した堆積物試料を採泥管より取り出す際にご使用いただける「北里式押出器」を製作販売しております。こちらの押出器を使用しますと堆積物を任意な厚み(0.5mm間隔)で縦方向に押出すことが可能で、試料の分割やサブサンプリングの作業が容易になります。2種類の採泥管の内径に対しては、それぞれのサイズに対応した押出器ヘッド(オプション)に交換することで併用が可能です。